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トレセン回想録
2018-03-07 16:34:20
ビアンコーネ福島

今シーズン、U-12県トレセンのチーフとして活動して参りましたが、色々と考えさせられます。

 

先週末に最後の活動である関東選抜交流大会に行ってきたんですが、グループリーグ1勝2敗で最下位。

 

2日目の順位リーグでも振るわず、結果としては良くなかったですね。

 

例年以上に期待を集めた選手たちでしたから、この結果に周りは落胆でございます。

 

試合中にベンチスタッフに言われたんです。

 

「もっと勝ちにこだわって良いんじゃない」「ここで手を打たないと負けちゃうよ」「勝ったら、もっと高いレベルでの試合が出来る」

 

たしかにその時間に何かを変えない限り、勝つ可能性を手繰り寄せていくのは難しいと分かってました。

 

負けても良いなんか思ってない。勝ちにこだわってないわけでもない。

 

それは選手だって同じ。

 

この2日間、選手たちは自分のプレーを相手に封じられ、多くの時間を苦悩しておりました。

 

自分のプレーが上手くいくために、気持ちよくなるために、何度も何度も続けておりました。

 

私たちトレセンスタッフがしてあげられること、それは「気付きを与え続けること」です。

 

試合を通して、5分で気付きを持つ選手いれば、14分目でようやく気付く選手もいます。

 

2試合目の子もいれば、2日目の子も、もっと時間と経験を積んでからの子もいます。

 

選手を交代すれば勝ったでしょう。選手に勝つためのプレーを促したら勝ったでしょう。

 

ですが、試合の結果を操作することが私たちの仕事ではありません。

 

平等に与えた15分間の中で、子供たちの変化を注意深く見守り、時にヒントを与え、また注意深く見守る。

 

我慢強く、その子自身の本当の気付きを待つことが重要だと考えております。

 

プレー強度・レベルが日常と違う環境の中で、作り出した気付きから生まれるプレーの成功。

 

それこそが、その選手の力であり、今後の糧になっていくのです。

 

「預けられた選手を指導している」

 

このことを忘れてはなりません。

 

彼ら一人一人には、ここに立つまでの前後があります。

 

そして、その前後を尊重しなければなりません。

 

私は選手一人一人と対峙している時、その前後にある所属チームのスタッフやその子に携わってきた指導者や大人たちのことを思い浮かべます。

 

この場に選ばれるまでに一生懸命育てきた選手。

 

大事に大事に育ててきた選手。

 

気付きを持って成長できると信じてきた選手。

 

同じ想いを持って、ここに来ている全員を大事に接してかなければなりません。

 

この大会の結果もですが、結果は率いた指導者が受け止めればいいだけの話です。

 

正直言いますと、今大会の結果は、彼らのプレーぶりからすると正しい順位だと感じております。

 

普段とは違うハイレベルな環境下の中で、2日間を通してハイパフォーマンスを発揮できたのは2名。

 

2日目に改善したパフォーマンスを発揮した4名。

 

それ以外は、戸惑いと苦悩の中で有効な改善を長い時間図れずにいました。

 

気付きの少なさと引き出しの少なさから、ひとつのプレーに固執せざるを得なかった選手がそうでありました。

 

経験から得た、持ち合わせてるサッカーの知識といった分で、他県との差が大きいのでしょう。

 

だからこそ、今もこれからも時間を与え見守ることが必要なのです。

 

 

「預けられた選手を指導している」

 

 

 

ある地区トレセンでは、地区トレセン大会前にU-12の選手たちを率いて強化試合といって中学生と試合を行いました。

 

前後である所属チームは、事前にその事への説明は一切ありませんでした。

 

「選抜した選手たちを指揮する」

 

こういった考えが根底にあるのでしょう。

 

だから、怪我のリスクを心配する前後が見えないし、大事に育てている前後が見えない。

 

選抜した選手たちを指揮して優勝させたい。それが送り出した前後の人たちへの恩返し。

 

こんなことを考えているとしたら勘違い甚だしい。

 

トレセンの結果なんて、前後の指導者は一切気にしてないし、興味ない。

 

唯一興味があるのは、送り出した選手が、どんな経験をして、どんな気付きを得てきたか。

 

 

トレセンの強化、強化と息巻く大人。

 

ベスト4になりました!優勝しました!

 

そこにどんな位置付けがあるんだろう。

 

順位が福島サッカーの質と育成を表すのなら、正しい指標だけどね。

 

予選敗退でした。決勝トーナメントに進めませんでした。

 

下のカテゴリーの育成が悪いからだ。

 

お得意の責任転換。

 

 

覚悟と責任を持って、選んだ選手全員を大事に大事に育てなきゃなりません。

 

それがどんな姿だって受け入れる。

 

だって私たちは、大事な選手を預けられた立場なんですから。

 

そして、良い経験を与えた上で、彼らのチームに送り返してあげらることを繰り返すのです。

 

「預けられた選手を指導している」

 

 

by paris

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